『どうやって守っていこうか』…人工授精により繁殖に成功

ただ、北川さんはこの数奇な巡り合わせを喜びだけで受け止められなかったといいます。
(北川忠生教授)
「とんでもないものを見つけてしまったなと。とんでもない責任を負ってしまったなと。今度はどうやって守っていこうかという感情に、それも強く思っているところです」
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『絶滅危惧種を守る』という重責。そこで取り組んだのは「人工授精」です。まず、麻酔液にドジョウを投入。動かなくなったのを確認すると、負担をかけぬよう急いで精子を採取していきます。ただ、やはり生き物相手。
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(ゼミ生)「うん、(精子が)出ないですね…」
(北川教授)「まぁこれだけ難しいんだということ」
しかし、なんとか採取できました。
(記者)「目視で分かりますね」
(北川教授)「目視で、これは出てる」
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これをメスから採取した卵にかけて受精。1時間も待てば、受精卵に細胞分裂が。無事、人工授精は成功しました。当初は、400の受精卵のうち生育できたのはわずか1匹と苦労したといいますが、研究を重ねて2000個体を繁殖させるまでに。何よりもの楽しみは、“我が子”たちの成長を見ることです。
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(北川忠生教授)
「これが去年、人工授精で生まれて、1年でこれだけ成熟サイズになりました。童顔のドジョウなんですよね。もともとかわいいなとは思っていたんですけど、こうやって見ると改めてかわいいですよね」














