須貝さん、予選通過なるか!?悲壮な覚悟

須貝義行さん:
「試練を無事に終われたので、まずは良かった。この雨の中で右腕は正直言って実際辛い感じだった。1000CCのオートバイで走るような筋肉の使い方は出来ていないなと思ったので、そこをトレーニングできるといいなと思った」

雨のレースから2週間後、4月1日のもてぎサーキットには、強豪チームの華やかなトレーラーがひしめき合っていました。

須貝さんの参戦するJSB1000は、2日間で2レースが予定され、決勝レースに出るには、まずは予選を突破しなければなりません。

須貝義行さん:
「全力で走るしかないですね」

須貝さんのチームは、ブランクがあったため、コース脇のピットは使えず、離れたテントでバイクを整備し予選に臨みます。

須貝さん、19周中の18周目で予選通過となるタイムを出し、この日と翌日の決勝レースに出場を決めました。

須貝義行さん:
「まずは無事に終わってよかった。今転んでまたけがしたら、もう二度と(レースに)戻って来られない」

サーキットでは、ファンサービスが行われていました。

こちらは、角田市出身のレジェンドライダー伊藤真一さんが監督を務めるチームです。伊藤さんは、須貝さんと同じ年齢で、昔からの親交もあります。

伊藤真一さん:
「やっと彼も復活して指が治って、ああやって走れるようになったので本当によかったなと思いますし、元々、経験豊富で速いライダーですし、すごく期待しています」

伊藤真一さん

外は華やかな雰囲気ですが、レースに向け気持ちを集中させる、須貝さん。

刻々と1本目の決勝レースの時間が迫っています。