■「怖いのは来年の戦勝記念日。5月になって決着ついていなかったら、もう何するかわからない」


2024年の大統領選に勝てば、新しい憲法で2036年までプーチン政権が続き“永久皇帝”になる可能性がある。そしてその選挙戦が事実上始まるまで10カ月だという。戦争と選挙、両立するのか?それとも選挙戦が始まる前にウクライナ戦に決着をつけるのか?

防衛研究所 兵頭慎治 政策研究部長
「独立系のレバダセンターの調査でプーチン氏の支持率は8割以上ですが、そこの幹部の予想では、戦争が長期化すると、夏以降支持率は低下傾向になる。(中略)引くに引けない戦争をズルズルやらなければならないが、大統領選挙に向けて国内の支持をとどめたい。難しい状況に置かれると思います」

東京大学先端科学研究センター 小泉悠 専任講師
「がっぷり四つに組んだ戦争をロシア自ら始めてしまった。これに負けることができない以上、決定的な敗北を喫さないようにコミットし続けなきゃならない。(中略)怖いのは来年の戦勝記念日。(大統領選まで1年切った)5月になって決着ついていなかったら、もう何するかわからない。核を使うかもしれないし、戒厳令しいて大統領選どころではないっていう卓袱台返しもあるかもしれない」

(BS-TBS 『報道1930』 5月9日放送より)