かつて「落書き村」と言われた街の『ある工夫』とは?

落書き被害に悩んでいるのはこの商店街だけではありません。若者たちが多く訪れる大阪・ミナミの「アメリカ村」。2006年にはシャッターや電柱への落書きが800か所以上あり、「落書き村」と言われるほどひどい状態でした。
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そこで、地元住民や店舗スタッフなど約200人が立ち上がり、2か月かけて街中の落書きを消す活動が行われました。
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街を挙げての大規模な清掃から17年。今のアメリカ村は…?
(記者リポート)
「以前にはシャッターなどに多くの落書きがされていましたが、このように落書きのない場所が増えてきました」
街を歩くと、その差は一目瞭然。訪れた人たちも昔の印象と違うと口を揃えます。
(アメリカ村を訪れた人)
「10年ぶりくらいですね。(昔は)もっとゴミが散乱していたりとか、落書きというかなんか汚いなって、子どもを連れて来にくいなって感じではありましたね」
「(Qここにはよく来る?)初めてです。思っていたより落ち着いているなっていうイメージです。たくさん落書きとかもあちらこちらにあるのかなと思っていたけど、あんまりそこまでないですね」
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なぜ落書きが減ったのか。アメリカ村で30年カバン店を経営する女性は“ある工夫”をしているといいます。
(アメリカ村でカバン店を経営する清水尚子さん)
「全部をきれいに消すんじゃなくて、こうやって部分的に『ここ消しました』って感じにしておくんですよ。そしたら次に落書きする人が『これはやばいな』と思ってもうしないんです。きれいに消してしまうとまっさらなキャンバスのような気がして、そこにまたやっちゃうんですよ」
工夫を凝らして落書き被害に立ち向かっているのです。














