大分県九重町にある「くじゅう野の花の郷」で山野草のキスミレやカタクリが見ごろを迎え、訪れた人たちの目を楽しませています。

九重町の「くじゅう野の花の郷」は標高830メートルに四季折々の珍しい野草およそ1000種類が自生しています。今見ごろを迎えているのが、ほかの地域ではなかなか群生しないキスミレや7、8年の歳月をかけて咲く紫色のカタクリ。風に揺れる仕草から森の妖精やバレリーナとも例えられます。園内には散策コースが整備されていて、季節の花をじっくりと楽しむことができます。

(観光客)「本当に春を感じるよね。感動した、かわいい」「紫がすごく綺麗でかわいくて魅力的だなと思いました。こんな群生地は見たことないのできょうはすごく春を感じて良かったです」

花とともに山菜も旬を迎えています。園内のレストランではその日の朝にとれたばかりの山菜が味わえます。おすすめはエビやとり天に加えて旬の山菜を揚げた天ぷら定食。いまは菜の花やワラビなど春の味覚が並びます。

(くじゅう野の花の郷 女将・時松信子さん)「タラの芽やコゴミ、ユキノシタなど、この苦みが春の季節の変わり目の体調の変化を整えてくれるような効果もあるのでぜひ召し上がっていただきたいです」

野草や花を眺めて楽しみ、季節の山菜を味わえば目で、舌でくじゅうの春を満喫できます。

(くじゅう野の花の郷 女将・時松信子さん)「まだまだ九重の方は肌寒いんですけど澄み切った空気と春がいぶき始めたという季節を感じて心を潤してほしい」