自民党の奈良県連会長を務める高市経済安保担当大臣は、奈良県知事選挙で県連が推薦した候補が敗れたことを受けて「責任を痛感している」と述べる一方で、引き続き、県連会長を務めていく考えを表明しました。

日曜に開票が行われた奈良県知事選では、自民党・奈良県連が推薦する平木省氏が、日本維新の会が推薦した山下真氏に敗れました。

高市経済安保担当大臣
「知事選のみならず、県議会議員選挙でも、日本維新の会の躍進に至ったということの責任は、県連会長を務める者として痛感をいたしております」

高市大臣は責任を認めるも、「統一地方選挙の後半戦に向けた準備を進めるのが、きょう時点の県連会長としての私の責任」と述べ、奈良県連会長を続投する意向を示しました。

一方、知事選が“保守分裂”となったことについては、自民党の森山選挙対策委員長が、奈良県知事の荒井正吾氏を“激励した”との報道を引用しつつ、「もしも事実であれば、自民党奈良県連の分裂ではなくて、むしろ自民党奈良県連と自民党本部が別々の候補者を応援したのではないかということになってしまう」と指摘しました。

そのうえで「党本部と奈良県連が、今後一体となって活動するためには信頼構築が大切」とし、分裂に至った経緯などについて検証していく考えを示しました。