■生活費は日本人の知り合いが工面 なぜ?

そのアナトリーさんと縁があるという、西谷友宏(にしたに ともひろ)さんです。
3年前、ウクライナを訪れた際、高熱を出し、アナトリーさんに診てもらいました。
その“恩返し”にと、西谷さんは、一家の旅費や生活費の工面を決断。
広島に避難するよう促し、不動産業のかたわら、支援を続けています。
西谷友宏さん
「彼女に英語で会話をして、身振り手振りでお母さんと。へたくそな英語なんですけど理解をしていただいたり。だから、会話自体は全然苦じゃないんです」
ビクトリア・カトリッチさん
「私たちは(日本の)言葉も法律もわかりません。西谷さんのおかげで生活ができています。彼は全て手伝ってくれます」
一家への支援の輪が広がっています。
取材中には、近所の人から“サラダに”と野菜の差し入れが。
母・タチアナさん
「日本の皆さんはとても優しくしてくれます。私たちに話しかけてくれますが、何もわからなくて…」
こうした支援に応えようと、一家が力を入れていることがあります。
母・タチアナさん
「ワタシノ ナマエハ タチアナ デス ワタシハ ウクライナ カラ キマシタ(笑)」
日本語を覚えて日本人の友達を作りたいといいます。