■ロゴもそっくり!福岡で展開する店


よく似た店が次々と現れる飲食業界…。Nスタは、「挽肉と米」によく似ているという店について調査するため、福岡へ向かいました。

「米」の文字の右下部分に、「挽肉と米」によく似たイラストが描かれています。「挽肉と米」のメニューは、ハンバーグ3つにご飯と味噌汁が付いた定食のみですが…。


星直樹記者
「今こちらの店で食べてきたんですけど、こちらも定食は1つで、ハンバーグ3つとご飯と味噌汁がつくというものでした。薬味が複数選べたり、出来立てのハンバーグを1つずつ出してくれる点も『挽肉と米』と非常によく似ているなと」

さらに、700メートルほど離れた場所に今年の4月13日にオープンしたばかりの系列店がありました。店のインスタグラムによると、県内に系列店が3店舗ありNスタはそのうち2店舗で「挽肉と米」によく似たイラストを確認しました。

■店の責任者は「何をもって真似したことになるんだ」


福岡の店に、東京の「挽肉と米」を模倣したという認識はあるのでしょうか?
店の責任者は「何をもって真似したことになるんだ」と話し、Nスタが文書で取材を申し込むと、「誤解を招くおそれがあるのでコメントは控えさせていただきます」と回答しています。



「挽肉と米」の店名ロゴは商標登録済み、イラストはまもなく登録が完了するといいますが、飲食店の模倣について詳しい弁護士は。

QUEST法律事務所 小林聖詞弁護士
「(イラストの)ソースの見た目がそっくりというのは私も同意見です。かなり似ていると思う。これは商標権侵害になる可能性が十分にあると思う。ユーザーから見て同じお店なんじゃないかという声も上がっているということですから。お客様がどれだけ混同されるかということが重要」


商標登録が完了すれば「挽肉と米」は、福岡の店に対してイラストの使用の差し止めや、損害賠償請求が認められる可能性が十分にあるといいます。一方、営業形態などの模倣については、模倣されることを防ぐのは難しいといいます。

QUEST法律事務所 小林聖詞弁護士
「ダイレクトにメニューとかお店のプランニングとか、そういったところを保護する法律があるわけではない」