クラスの中の1人か2人はヤングケアラー
知的障害で自閉症の弟がいるKさん(25)は。
Kさん:
「ずっと目が離せなかったので、一緒にはもちろんいたし。でも当時は自分がお世話にしてるっていう自覚がなくて、それが当たり前だと思いすぎてたので、大学も実家から通う選択を当たり前のようにして」

自閉症の兄がいる八幡直樹さん(23)は。
八幡直樹さん:
「お父さんがガーガー言うから、兄もテンパって独り言しゃべったりとかストレスを抱えていたのかなと思って、それを自分がもろに影響を受けていたという」「家ではあまり活躍できてないというか。自分ってどうせ役立たないんだみたいなことを思っちゃってて」

高島要さん:
「自覚ないんですよ、それが当然だと思ってるんで、今現役で『きょうだい児』って言われる小学生、中学生、高校生も自覚ない人多いんじゃないかって僕は見てる」

家族の入院で家事をせざるを得ない子どもたちも「ヤングケアラー」です。藤原武士さん(21)の場合は。

藤原武士さん:
「進学校みたいなとこ行って、周りがすごい人ばっかりで自分勉強ついていけなくなって。母親が入院してそのタイミングで僕もつぶれて」
みやの森カフェ 水野カオルさん:
「補足するとすごくつぶれているのに、お父さんは彼に一人で学校も行きなさい、ごはんも作りなさい、洗濯もしなさいって一気に降りかかってきて、それを長く今もやってる」

富山県が昨年度実施した調査の結果によりますと、「世話をしている家族がいる」と回答した中学生は全体の5.5%。高校生は全体の4.2%。ヤングケアラーは1クラスに1人か2人の割合でいることがわかりました。
