5時間以上の「荷待ち」も…専門家「物流改善の意識を」
国土交通省が調べたトラック運送業界の実態調査では、荷待ち時間がない運行は拘束時間が11時間34分、一方、荷待ち時間がある運行は13時間27分で、1時間53分長く、ひどい場合は5時間以上も待つことがあるそうです

専門家は、荷下ろしを予約制にするなどの対応が必要と話します。
物流を専門とする福島大学・石川友保准教授「予約制にすればできるだけ早く荷物を下ろす場所に行くために、早めに到着するということをしなくて済む。荷待ち時間が減る。配送頻度を減らすだけで、必要なトラックの台数やドライバーが減るので、物流を改善するという意識を持つと良いと思う」
石川准教授は、業者だけではなく、私たちも荷物を受け取る際の再配達を減らすなど、できることがあると話していました。
岸田総理は3月31日、この「2024年問題」の解消に向けて、6月上旬をめどに、総合的な対策をとりまとめるよう関係閣僚に指示しました。
岸田総理「我が国の物流の革新に向け、政府一丸となって、スピード感を持って対策を講じていく必要があります。」
これまで当たり前に届いていた荷物が遅延するなど大きな影響が出かねない、2024年問題。対策が急務となっています。