来年4月から運送業の労働環境改善に向け、ドライバーの時間外労働時間が年間960時間に規制されることで生じる問題を「2024年問題」といいます。

これまでは制限がなかった時間外労働が規制されることで、
→ドライバーは働きたくても働けなくなる
→運送業者の売り上げが減少し、給料が下がる
→給料が下がることでドライバーの人手不足が生じる というものです。

この「2024年問題」に向けて、様々な作業の「効率化」を試みる運送会社を取材しました。(前編・後編の後編)

物流業界の「2024年問題」。
野村総合研究所が出した試算では、東北地方全体で2025年には3割、2030年には4割の荷物が運べなくなると言われています。

30代主婦「ちょっと大変ですよね、それは」
10代男性「困りますね。今はネットショッピングを使う人が多いので」

福島県内の運送会社、帝北ロジスティックス。2024年問題に向け、3年前からさまざまな方法で作業の効率化を図っています。

その一つが、空車の利用と運転時間の短縮です。
こちらでは積荷を下ろした後、荷物がない状態でトラックを走らせる『空車回送』を減らし、近くで積み込みを行います。無駄のない配送を行うことで、人手不足を補っています。

帝北ロジスティックス・後藤雄輔主任「次の荷物を積むまでにどれくらい時間があるのか、事前に積み時間を確認して、高速道路を使用させるところは全線高速乗せるなどして運行を考えている」

帝北ロジスティックス・後藤雄輔主任