早めに気付きたい初期症状 「帯状疱疹」を防ぐには?

誰にでも発症しうる激痛の「帯状疱疹」。場所によっては顔面麻痺や視力障害などを引き起こす怖い病気であることがわかりました。重症化を防ぐためにも早めの受診が必要だといいますが、浅田教授は初期症状は見逃されることが多いと指摘します。

ーー「これは帯状疱疹だ!」と、いち早く気付けるポイントはありますか?

「はじめから、皮膚に水ぶくれがたくさん出るわけではなく、ピリピリした痛みからはじまったり、虫刺されかな?という程度の皮膚症状のこともありますので、ご自身で帯状疱疹だと気付くことは難しいかもしれません。

実は、医師でも、ごく初期の痛みだけでは帯状疱疹と診断するのは難しいのです。ピリピリした痛みに引き続いて、肌に少しでも赤い症状がでてきたら、できるだけ早く受診することをおすすめします」

ーー予防法はありますか?

「50歳以上の方はワクチン接種で予防することができます。帯状疱疹には2種類のワクチンがあり、生ワクチンと不活化ワクチンに分けられます。接種を希望される場合は、お医者さんに相談してください」

ーーワクチン対象になっていない、若者世代はどう予防したら良いでしょうか?

「実は、生ワクチンのほうは、水ぼうそうの予防目的として使用する場合には50歳以下でも接種が認められていますが、なにより…

・規則正しい生活
・十分な睡眠
・バランスの良い食事
・ストレスを溜めない

など、普段から免疫が低下しないようにすることが大事です」

新しい環境に置かれる人も多いこの時期。いつどこで誰が帯状疱疹を発症してもおかしくありません。規則正しい生活を心掛けることはもちろん、ピリピリした痛みがあって、肌に赤い症状がでてきたらすぐに病院へ行きましょう。