「夜も眠れぬ痛さ」 重症化すれば“顔面神経麻痺”“視覚障害”も

ーー日々の生活も関係してくるんですね。たしか、すごく痛いんですよね?
「ピリピリと刺すような痛みから始まり、夜も眠れないほどの激しい痛みになる場合もあります。
多くの場合、皮膚症状が治ると痛みも消えますが、このウイルスは神経に沿って広がり、神経を傷つけますので、後遺症として痛みが残ることもあります。これは『帯状疱疹後神経痛』呼ばれる最も頻度の高い合併症です」
ーーそれもすごく痛いんですか…?
「痛みの種類は様々で、スッと触れるだけでも電気が走るようなビキーンとくる痛みがきたり、じわっーと焼け付くような痛みがつづくことがあります。夜、痛くて何回も目が覚めて寝不足が続き鬱状態になる方もいます。あまりにも痛くて仕事が手につかないとか、日常生活もままならず、生活の質を非常に落とすこともしばしばです。
痛みのほかにも、帯状疱疹が現れる部位によっては、顔面神経麻痺、視力障害、難聴などの合併症を引き起こすこともあります」