「実態どれだけ理解しているのか」環境改善のはずが…

伊達貨物運送・酒井良晃社長「実態についてどれだけ理解した上での法の縛りなのかわからない」

伊達貨物運送・酒井良晃社長

酒井社長が最も懸念するのが、収入とドライバーの減少です。

国の調査によりますと、現在、トラックドライバーのおよそ半分は45歳から59歳。全ての産業の平均と比べても、30歳未満の割合も少なく、ドライバーの高齢化が進んでいます。

さらに、人手不足は以前から業界が抱えている課題で、ドライバーの有効求人倍率は、高い水準となっています。

来年4月から労働時間が規制されることで、単価の高い長距離運送ができなくなり、ドライバーの収入は減る一方です。働きやすい環境を作る規制強化のはずが、かえって人手不足を招く可能性があります。

伊達貨物運送・酒井良晃社長「国の思惑とは相反して、ドライバーの減少に拍車をかける」