■MLB開幕戦 カージナルス 9ー10 ブルージェイズ(日本時間31日、ブッシュ・スタジアム)
WBCでは日本中を盛り上げてくれたカージナルスのラーズ・ヌートバー(25)が本拠地のブルージェイズ戦に“2番・レフト”で初の開幕スタメン出場し4打数1安打2四球だった。
カージナルスは2番・レフトに侍ジャパンのヌートバー、3番・ファーストにP.ゴールドシュミット(35)、4番・サードにN.アレナド(31)と2人のアメリカ代表、6番・センターにカナダ代表のT.オニール(27)、9番・ショートに韓国代表のT.エドマン(27)、先発はアメリカ代表のM.マイコラス(34)とWBC各国代表が9人中6人も並んだ。
1回、先発のマイコラスが立ち上がり、ブルージェイズ打線につかまり3点を失った。その裏、無死二塁でヌートバーの第1打席、しっかりボールを見極め四球で繋げた。4番・N.アレナド(31)がタイムリー、WBCでアメリカ代表の4番がレギュラーシーズンでも勝負強さを見せた。
2回には1死一塁でWBCで韓国代表だったT.エドマンがセンター前ヒットでチャンスを広げ、2死一、二塁でヌートバーが打席に。150キロのストレートでセカンドゴロに倒れチャンスを生かせなかった。
カージナルスは3回、WBCでカナダ代表だったオニールが2ランホームラン、4回にはドイツ出身のB.ドノバン(26)が2ランホームランで5-5の同点に追いついた。
6回、2死一塁でヌートバーの第4打席、ブルージェイズ4人目、左腕のT.メイザ(31)のスライダーを逆らわずレフト前へ、今季初ヒットでチャンスメイク。1塁ベース上では“ペッパーミル”パフォーマンスではなく、両手の拳を前に出して両手の甲を合わせるようなパフォーマンスを見せた。続く、WBCアメリカ代表の3番・ゴールドシュミットがライト前へタイムリー、カージナルスが打線の厚みを見せた。
7-8と1点リードされた終盤8回、先頭の2番・ヌートバーが四球で出塁、続く3番・ゴールドシュミットが2ベース、このチャンスに4番・アレナドが逆転となる2点タイムリー2ベースで9-8とした。しかし9回表、この点差をカージナルス投手陣が守り切れずブルージェイズに9-10と再逆転を許した。カージナルスは両チーム合わせて34安打の乱打戦で惜敗、本拠地開幕戦で黒星スタート。ヌートバーは4打数1安打2四球だった。