旧統一教会が政界工作を続けたなかで関わりを強めていたのが地方議会でした。なぜ、どのように接近していったのか、そして政治は本当に関係を断とうとしているのか、統一地方選挙を前に検証します。

旧統一教会 政界工作の手法を検証

旧統一教会の元2世信者の男性。今、新たな取り組みを始めている。

旧統一教会 元2世信者
「4月に統一地方選がありますけど、ここでなんとか“宗教と政治”というものを正しい関係に戻したいというのを、たくさんの人に訴えたいと思って活動しています」

テーマは「統一決別 統一地方選」。有権者に投票の判断材料にしてほしいと、情報を公開している。

旧統一教会 元2世信者
「現職の議員が、過去に統一教会に対して、どういう関わりがあったのかという一覧表。統一地方選前半の3800人くらいの議員をすべてリストアップして、イベントに登壇したとかそういう情報、すべて収集して、有志で書き込んでいます」

都道府県議会議員の調査では、教団と関係があった議員の割合が高い都道府県を濃い色で表示するなど、一目で見てわかるようにしたいと話す。

男性が今回、教団と政治家のつながりを調査しようと思った理由は、脱会前に経験してきた選挙支援活動にあるという。

旧統一教会 元2世信者
「教団の指示で選挙活動を手伝ったり、チラシをまいたりとか、電話をかけたりとか、名簿を作ったり、それはずっと幼少期から見てきました。政治家が宗教団体のイベントに出ることで、その見返りとして実質的に票をもらっている。これって公正な選挙とは言えない」

地方議員と教団のつながり・・・。報道特集が入手したのは、ある事件をめぐって、警察が統一教会の実態を調べた捜査資料。そこには、教団の関連団体『国際勝共連合』が選挙で応援した重点候補の名前が並んでいる。