※青森中央学院大学2年 ディベラボ・齋藤玲さん
「小牧野遺跡で当時あったと言われている、ドングリやクリで染めた羊毛を使おうということになったので、羊毛を使って【人形】を作ることになりました」

さらに、材料に羊毛を選んだのにはこんな背景も…
※青森中央学院大学2年 ディベラボ・齋藤玲さん
「青森県で羊を飼っている方がいらっしゃって、羊の毛を剃るんですけど、それが廃棄になってしまう現実を知ったので、その毛を使って何か作品を作れないかと」
こうして小牧野遺跡活用保存協議会と県産羊毛の会「aomori wool」の協力を得て、商品開発は2021年4月にスタートし、ほどなくしてドングリに鉄や銅を混ぜて染めることで、カラフルな羊毛ができあがります。この待望の羊毛でメンバーたちが製作を決めたのは、マスコット的な人形ではなく、ある願いを込めた商品でした。

※青森中央学院大学2年 ディベラボ・齋藤玲さん
「コロナ禍で景気や気分が落ち込んでいる中で、何度転んでも挑戦して起き上がれる前向きな意味を込めて、起き上がりこぼしをコンセプトに今回の作品を作りました」

この願いを形にしたのが、おいらせ町の羊毛作家 ラントルデュさんです。約1年の試行錯誤を経て4つのデザインが生まれました。いずれも素材の良さをいかしたと言います。
※羊毛作家ラントルデュさん
「自然のもので染めているので、自然の風合いが出た羊毛になっていると思います。すごくほっこりする色合いのものが多いです」