12月8日、青森県八戸市では県内でも過去最大の「震度6強」観測の地震が発生。各地でも、この地震による影響は確認されていて、依然として“災害の爪痕”は色濃く残っています。日常の生活を取り戻せないままの日々が続く現状を取材しました。

被害が甚大だった青森県の「県南」や「下北」だけではなく、中泊町では一部の地域で水道水が濁っているため、町では給水所を設けたうえで復旧作業にあたっています。

JNN取材団 俵谷理瑶 アナウンサー
「震度4を観測した中泊町では、水道水の濁りを解消するため消火栓から放水しています」

中泊町では、地震発生の翌朝に町民から「水道水が濁っている」という情報が寄せられました。

町役場周辺では8日に震度4が観測されていて、町の調査で役場の南側に位置する武田地区など一部の地域で水道水に土が混じって濁っているのが確認されました。

中泊町 上下水道課 今 芳文 課長
「原因は調査中だが、この地域では横揺れが激しかったため、配水池が横揺れして排水管も横揺れして、濁りが発生したと思われる」

町では給水車を配置して町内2か所に給水所を設置。
町民が次々と訪れて、飲み水や調理につかう水をペットボトルに入れて持ち帰っていました。

町民は
「昼用の水を使うために汲みに来た」

町民は
「(水が)茶色な感じで、たまに透明になるが、また赤くなる感じだった。それからは風呂はやめました。赤黒くなるので…」

町の復旧作業で徐々に濁りは解消されていて、10日中に水道の利用を再開できるようにしたいとしています。