発刊前に増刷、販売開始から1週間で重版と、若手社会人の心に刺さる、仕事の仕方の参考書ともいえる話題の1冊が、3月発刊されました。著者はなんと、島根県庁に勤務する現役課長の男性です。
島根県松江市の書店。
「具体的に上司を説得するための説明のテクニックとか心構えとか参考になって、是非読んで欲しい。」
「下の子への教え方をどう言ったらうまく伝わるかなど参考になっています。」

木谷茂樹 記者
「話題の本のコーナーに置かれたこちらの一冊。若手公務員が失敗から学んだ一工夫とあります。そして著者は、島根県財政課長芳賀健人さん。芳賀さん一体何者なんでしょう。」
タイトルは、「知っていると仕事がはかどる若手公務員が失敗から学んだ一工夫」
著者の芳賀健人さん(32)が勤務するのは島根県庁です。


島根県財政課 芳賀健人 課長
「(若手)職員と話す中で島根のために頑張りたい、一方で仕事に対して悩みを持っていたり、困ったことがある思いを感じていて、当時28歳だったので同じ同世代として何かできないかなと思ったのがキッカケでした。」
2019年、28歳で総務省から島根県に出向してきた芳賀さん。
仕事のやり方や向き合い方に悩みを持つ若手職員のため、早速動き出しました。
島根県財政課 芳賀健人 課長
「コロナ禍で(勉強会など)人が集まれない中で、文章として伝えることで若手職員の力になれないかなと思って、掲示板の連載を始めた。」
芳賀さんは、県職員専用の掲示板に仕事のコツや失敗時の対応、メンタルヘルスケアなど、月2回の連載を始めました。
島根県財政課 芳賀健人 課長
「(掲示板の読者から)私は上司に説明する時、こういう所を気をつけていますとか、私だけだと1つの見方なんですが、色んな人たちの見方を加えることによって、色んな仕事の仕方が伝えられないかなと思って連載をしてきました。」
掲示板は反響を呼び、若手職員だけでなく、管理職や教員、警察官などからも感想のメールが200通以上も届きました。
そして、芳賀さんの連載を耳にした出版社からのオファーで書籍化が決まりました。
島根県財政課 青戸龍一 さん
「慣例的に年数経過したらなんとなく分かることを言葉として落とし込んでもらった。」
島根県財政課 芳賀健人 課長
「経験積めば何となく身に付くようなことをしっかり言語化していくか。」