誕生日のたびに「あの日」を話す母・聡美さん、維人くんは…

多くの友達にも恵まれ、クラスではみんなの人気者です。

友達:
「優しくておもしろいです。よくぼけてたりするので一緒にいると楽しい」
遠藤維人くん:
「やっぱりうれしい。めちゃくちゃ褒められて、ありがとう!」

維人くん、今では2人の妹のお兄ちゃん。家では率先して妹たちの面倒をみるなど立派に成長しています。

3月12日、12歳となった維人くん。聡美さんは維人くんの誕生日がくるたびにあの日のことを話すようにしているといいます。

母・聡美さん:
「こういうことがあったことは忘れてはいけないよ。いろんな人に感謝しながら生きていきたいよねという話をしている」

母・聡美さん

維人くん自身も震災について学ぶ機会が増え、改めて考えるようになりました。

遠藤維人くん:
「6年生から歴史や政治のことを学びだして、3.11のことを改めて学んで、今自分では記憶がないが、大変だったのだなと思い、色々な人に支えられて生きられたと思うので、これからいろんな人を支えられるような存在になりたい」

小学校生活も残り僅かとなった2月21日。クラスでは、卒業式でうたう合唱曲の練習が行われていました。

遠藤維人くん:
「卒業式といったら小学校生活最後の行事なので、悔いのないようにできるようにしっかり歌っています」

聡美さんが送り出します。「いってらっしゃい!頑張ってね!」
3月17日、いよいよ卒業式当日。