2011年3月に生まれた男の子が、3月小学校卒業という1つの節目を迎えました。あの時、誕生した小さな命は12年経った今、未来を担う世代にも震災を伝えていきたいと決意を新たにしています。

3.11翌日に生まれた小さな命

東日本大震災が発生した3月11日の翌日。停電や断水が続く中、仙台市内の病院で新たな命が誕生しました。遠藤維人くんです。

維人くんの母・遠藤聡美さん(2011年3月):
「よくこんな中生まれてきたね、がんばったねって声かけて」

3月12日で、12歳の誕生日を迎えた維人くん。日課となっているのは大好きな野球の練習です。

遠藤維人くん:
「できれば毎日やっている。プロは野球やってみたいと思う」

12歳になった維人くん

あの日、母の聡美さんは仙台市内の実家で大きな揺れに見舞われました。