一方メキシコ料理店では母国を応援する母マリアさんの歓喜の声が。この店のオーナーで高校まで野球少年だった息子の村越武さんは侍の反撃を期待します。

※村越武さん「ハラハラドキドキしている。日本を応援している」

祈りが届いたのか試合は7回。日本はツーアウトから近藤のヒットと大谷のフォアボールでランナーを溜めると準々決勝から4番に座る吉田!
ライトポール際に飛び込む、起死回生の一発で侍ジャパンがついに同点に追いつきます。

※「入った?おーやった~同点?」
青森市に住む三津谷あゆみさんも連日、侍ジャパンの活躍に熱い声援を送っています。どんな縁があるのかというと…侍ジャパンの選手たちのバッグ。実はこれ、新聞紙を活用して三津谷さんが手作りしています。

※三津谷あゆみさん「ごみの問題を考えるきっかけに新聞バッグをアピールしていきたいなと思っている。いい写真があると、これはバッグにするとこうなるんじゃないかって。新聞バッグ作り始めてから新聞バッグを前提とした見方になっている」

この新聞バッグは、友人に配ったり、三津谷さんが行っている街のごみ拾いの活動に募金した人へのお返しにしたりしていて、最近は、侍ジャパンが一番人気だといいます。21日も、侍ジャパンの勝利と活躍を期待して、朝からテレビの前で熱い応援を続けます。中でも注目しているのは、二刀流の大谷翔平選手。その理由は?

※三津谷あゆみさん「大谷選手は選手としてももちろん素晴らしいですが、高校時代からごみ拾いをすごく心がけていて、自分が成長するための一つのファクターとしてごみ拾いをしていたという話を聞いて、特に大谷選手は応援したい」
同点に追いついて迎えた8回表。予選でアメリカ、準々決勝で2大会連続準優勝のプエルトリコを破ったメキシコ打線もだまっていません。8回に山本が連打で勝ち越しを許すと、リリーフの湯浅も点差を広げられ2点のビハインドをつけられます。
そのウラ、侍ジャパンは山川の犠牲フライで1点をかえしますが、1点ビハインドのまま試合は9回に突入します。先頭大谷!ヘルメットを飛ばす激走で執念の二塁打。だれひとり、逆転をあきらめていません。つづく吉田がフォアボールで一打逆転のチャンスをつくり打席にはここまで不振を極める村上です。
※初球151キロをファウル。2球目ボール。そして3球目、生き返れ村上!土壇場で村上がセンターオーバーのサヨナラタイムリー。侍ジャパンがメキシコとの激戦を6対5で制して14年ぶりの決勝に進出しました。

身体を真っ赤にして激戦を見届けたサウナ場では。
母の祖国との因縁の試合に村越さん家族は。
※VIVALAVIDAオーナー 村越武さん「ハラハラしたけどうれしい、村上さんよかった」
※村越マリアさん「日本つぎ応援してる強いから」次の試合では心を一つに日本を応援します。
※2人で「アニモハポン!(頑張れ日本)」
新聞バッグを制作している青森市の三津谷さんも14年ぶりの決勝戦進出に期待が高まります。
※三津谷あゆみさん「ここまででもかなりいい紙面が期待できますが、優勝するとまたさらに大きい見開きとかになると思うので、楽しみですね」
侍ジャパンは日本時間の22日、3度目の世界の頂点を目指してアメリカとの決勝に臨みます。