アメリカ銀行の破綻が、私達日本の年金に関係しているかも…
―――二つのアメリカの銀行の破綻が、私達日本の年金に関係しているかもという話です。日本の年金を管理したり運営したりするGPIFというところがあります。ここは二つの銀行の株や債券、去年の3月末の時点でおよそ550億円分保有していたということがわかっているんです。今、保有しているかどうかというのはまだ発表されていないのですが。550億円という額、しかも私達の年金です。もしもGPIFが損を出した場合私達に年金に影響を及ぼすことは考えられるのですか
若林厚仁主任研究員: 結論から申しますと、年金給付には一切影響はない。そもそも年金というのは年金の保険料や税金というものを当てられていて、その余った部分というのをGPIFが運用しているだけですので、今回そのGPIFが多少損を出したところで年金給付には影響はない。今回の550億円というのも全体の0.03%程度に過ぎないというところがございますので、金額の面ではですね正直そんなに大きな額ではない。
―――ちなみにどんなものを運用しているのかGPIFに取材しました。するとこんな答えが返ってきています。「購入する株や債券は指標銘柄といわれる代表的なもの」。ただ「保有していても、こういった指標から外れれば売却する」という形をとっている。この指標銘柄というのはわかりやすく言うとどういうものですか?
GPIFの運用指針というのが非常に細かく定まっておりまして、ローリスクで運用するということが大前提になっております。そういったことから指標銘柄に採用されるようなものしか買わないというルールがございますので、そこから外れれば売却も検討するというものになっております。