全国に約1500か所「緊急に対策の検討が必要な踏切」

このような危険な踏切は他の場所にもあります。大阪府枚方市の京阪・御殿山駅すぐ近くの踏切。遮断機から前の府道までの距離は高砂市の踏切よりもさらに短く、約5mしかありません。
(ドライバー)
「これやばいですよ!閉じ込められる可能性あるでしょ」
「たまに危ないなという感じの人はよくおって、(車が)ギリギリで行っているから」
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府道は交通量が多いため、踏切を渡った先でたびたび車が動けなくなるのです。
(記者リポート)
「前方の道路の車が途切れず、踏切の中に車が取り残されています。車が1台踏切の中にいます。今、遮断機が下りてきたら非常に危険な状態です。警報機が今鳴ってきました!非常に危ないです!危ない!…危なかった」
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枚方市は、前方に車が止まっていたら踏切に進入しないよう呼び掛けていますが、それでも前の車に続いて進入してしまう車が後を絶ちません。実際に2016年に取材した際には、踏切を渡ったトラックの荷台が遮断機に引っかかることがありました。
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周辺の住民はあわや事故という場面を何度も目撃しています。
(地元住民)
「あまり知らない人なんかが通ったらよくはさまっています。トラックの場合はもっと向こうまで行くから、ギリギリで止まってもお尻が引っかかったり」
(ドライバー)
「(この踏切を)知らなかった時に渡ってしまって遮断機が閉まって危ない状態になったので、それ以来は1台向こうにいたら渡らないようにしていますね」
国土交通省によりますと、こうした「緊急に対策の検討が必要な踏切」は全国に約1500か所あります。しかし、踏切自体を廃止するなどの抜本的な対策は交通事情などもあり現実的に難しいのです。














