避難指示解除にあわせて故郷に戻ってきた男性 津波で流された家のローンは今も残り職を探す

 夜は復興住宅でできた友人・志賀隆貞さん(73)と酒を酌み交わします。

 (志賀さん)「(歌を口ずさみ)この歌わかんねえよな?」
  (大学生)「わかんないです」
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 志賀さんは双葉町で生まれ育ち、避難指示解除にあわせて故郷に戻ってきました。津波で流された家のローンは今も残っていて、70歳をこえても職を探しています。

 (志賀さん)「『(ホテルの)ベッドメイキングの仕事ある』って言うけれど、(応募したら)『髪が伸びすぎ』と言われた」
  (曺さん)「あかんって?」
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 県内の別の町に住む家族は双葉町にはついてこず、1人暮らしです。二重生活で経済的には困窮しています。

 【志賀さんを自宅まで送る様子】
  (大学生)「電気つけて…」
 (志賀さん)「電気つかないよ」
  (大学生)「『電気止められている』て言ってた」

 志賀さんの家は料金の未払いで電気が止められていました。

 (志賀さん)「俺寝るよ」
  (大学生)「おやすみなさい」