■WBC 台湾プールA キューバ 2ー4 オランダ(8日、台中インターコンチネンタル野球場)

WBCは台湾プールが開幕。プールAはキューバ、台湾、オランダ、イタリア、パナマが上位2チームが進む15日からの準々決勝(東京ドーム)を目指す。9日に開幕する東京プール(プールB)で侍ジャパンが勝ち上がれば、準々決勝以降に対戦する可能性がある。

開幕戦のキューバのスタメンは1番・レフトに元ロッテのL.サントス(35)、先発は中日所属で昨季39ホールド、最優秀中継ぎ投手に輝いたY.ロドリゲス(25)、元ソフトバンクのA.デスパイネ(36)は試合前練習でケガをして急遽スタメンを外れた。
オランダは6番・指名打者にヤクルト時代日本新記録のリーグ60本塁打を放ったW.バレンティン(38)が入った。

キューバ先発のロドリゲスは立ち上がりから最速158キロをマークするなど、昨季までパドレスでダルビッシュ有(36)のチームメイトだったJ.プロファー(27)、今季、パドレスに入団が決まったX.ボガーツ(30)から三振を奪った。

2回、キューバは2死一塁で9番・Y.ムヒカ(38)がライト線へ先制のタイムリーツーベース。38歳の大ベテランが2023年WBC初得点をマークした。

0対1とリードされたオランダは3回、2死2塁のチャンスでメジャー通算134本塁打の4番・D.グレゴリウス(33)がレフト前へタイムリーで同点に追いついた。キューバのロドリゲスは4回、66球を投げ被安打3、奪三振6、四死球3、失点1で降板した。

1対1の中盤6回、オランダは無死一、二塁のチャンスで6番・バレンティンが空振り三振に倒れたがメジャーのガーディアンズ所属、7番・J.パラシオス(27)がセンター前へ勝ち越しタイムリー、続くブレーブス所属のC.トロンプ(27)もセンター前への2点タイムリーで4対1とリードを広げた。

8回にはオランダのバレンティンとキューバのL.モイネロ(27)の、“ソフトバンク対決”が実現した。カウント2-2からの6球目、154キロのストレートをバレンティンが捉えレフトへ打球が高々と上がったが、風に押し戻されレフトフライに倒れた。優勝候補同士の台湾プール開幕戦はオランダが4対2でキューバに逆転勝ちを収めた。

キューバの元ソフトバンク、Yグラシアル(37)、A.デスパイネ(36)は出場せず。今大会終了後に引退を表明しているオランダのバレンティンは4打数無安打に終わった。