■玉野市「たけ」VS 倉敷市「だけ」
一帯は玉野市と倉敷市にまたがっています。まずは、玉野市の商工観光課に話を聞いてみると…

(玉野市商工観光課・三宅敦士さん)
「王子が”たけ”?昔から”たけ”って周りから聞いていたからだと思います。玉野市として、決まりがないので困っている…」
玉野市では、特に決まりを設けておらずJR宇野駅前のバスの案内板も表記は2通り。一方、倉敷市では…


(倉敷市観光課・矢吹健太さん)
「倉敷市では、王子が”だけ”。地元の方は「”だけ”に行く」というのを聞いた事があって」
■倉敷市は歴史文献を持ち出した・・・
この場所の歴史を示す文献の一つには、ここが「嶽山」(だけやま)という名称で親しまれていたことが記されています。

(倉敷市観光課・矢吹健太さん)
「あと交通標識、青色の看板なども”だけ”の表記が結構見られるので、統一をしていこうという形にはなっているんですけど」
倉敷市では、古くから「だけ」が多く使われていることなどから、近年、「だけ」への表記の統一を進めているといいます。地域ごとに、なじみのある読み方が異なることや、案内版や標識などが作られた機関や時代が異なることなど混在している理由は様々ですが、どちらが正しいという訳ではありません。
■というわけで・・・

今回、広く意見を聞こうと玉野市と倉敷市は、それぞれの公式ツイッターで人気投票を実施しています。

(倉敷市観光課・矢吹健太さん)
「こういうふうに呼ぶのが正しいのでは?僕らも知らないような根拠をご存じの方がいらっしゃたら、ぜひ投稿していただければなと思います」

(玉野市商工観光課・三宅敦士さん)
「ちょっとドキドキしています。大差になるのか僅差になるのか、皆さんに興味をもってもらうための投票、あくまで」
■あなたの意見で、「たけ」か「だけ」が決まるかも・・・


結果次第で呼び方が決まる訳ではありませんが、この投票をきっかけに観光振興にも繋げ、両市は歴史などをさらに探っていきたい考えです。あなたは「だけ派」?「たけ派」?岡山の名所の歴史を探るきっかけになるかもしれません。
投票はそれぞれの公式ツイッターで、5日まで。結果は、まとまり次第公式ホームページ・ツイッター上で公開される予定です。