『なんでも固められる人』。
軽石を有効利用するため、白羽の矢が立ったのが鳥取県鳥取市の製造業、モルタルマジックです。

モルタルマジック 池原正樹 社長
「誰もが成形できなかった素材を自由に、自分たちの技術でできるということは、何か新しい世界が、そこから始まるんじゃないかと」

鳥取砂丘(国立公園外)の砂や、鹿児島・桜島の火山灰などを独自の「粉体固形化技術」によって商品化してきたこの会社。
東京オリンピック・ボクシング女子で金メダルを獲得した、入江聖奈選手に贈られたカエルの「砂丘メダル」や、陸上の山縣亮太選手の100メートル日本新記録を記念する、砂の盾なども製作。
観光物産以外の分野でも話題となっています。

漂着した「軽石」は多孔質でもろい


今回素材となった軽石は、小さな穴が多い「多孔質」でもろい構造。
強度を上げるために洋上で含んだ塩をていねいに抜き、専用の接着剤を開発することで、成形することに成功しました。