2021年、沖縄県などに大量に漂着し、大きな問題となった「軽石」。
この「厄介者」が皆が喜ぶ「土産物」に変身しました。
手がけたのは遠く離れた鳥取の企業です。
その土産物は、沖縄の守り神「シーサー」をモチーフにしています。
齊尾和之 記者
「かわいらしいデザインのシーサー、原料となるのは、沖縄の海岸に大量に漂着した厄介者なんです」
そう、原料に使われているのは海底火山の噴火に伴い、2021年秋に沖縄の海岸に相次いで大量に漂着した軽石です。
地元漁師は
「これが引くまでは船も動かせない漁も出られないような状態。商売どころじゃないよ、これ」
漂着し始めてから半年がたち、その多くが撤去されました。
しかし量こそ減ったものの、いまだ多くの港に軽石が流れ着いているといいます。
コロナ禍の影響を受ける漁業や観光業にとってはダブルパンチ。今後も懸念が拭えません。
軽石被害を民間で支援する有志の会 東良和 発起人代表
「波が荒かったり、台風が来たときに沈んだ軽石がまた浮かび上がったりするのではと、かなり警戒をしているところです。共通の友人がいまして、彼が『なんでも固められる人を知っているよ』ということで」