「昭和20年8月6日‼ あゝこの日こそ私にとっては、永久に忘れることの出来ない痛ましい悲惨な想い出のつきぬ日である」

嘆きから始まるこの文章は、2人の娘を奪われた母親の手記です。記されていたのは、娘を失った悲しみと、平和を願う祈りでした。

被爆から80年となった2025年が暮れようとしています。しかし、日本国内では緊迫する世界情勢に、長年守られてきた「非核三原則」の見直しや、「核兵器を保有するべき」といった声まで聞こえてきます。80年前、広島で何が起きたのか。RCCのアーカイブから、いま伝えたい被爆者の声です。