“熱帯魚ブーム”の裏で「未納品トラブル」が相次いでいます。被害者から集めたお金はいったいどこへ…。疑惑の業者、その実態を追跡!全国から上がる被害の声を取材しました。
「もう怒りしかない」大型水槽のため200万円かけてリフォームも“届かず”

「気を付けてください。納品されません」
SNSにこのように投稿したのは、40代の男性です。

被害を訴える男性:「信用することも一切できませんし、もう怒りしかないですね」
怒りを露にしますが、熱帯魚を飼育するため、水槽を買い替えようとしたのが、トラブルのきっかけでした。

熱帯魚ブームの中、大きい魚が優雅に泳ぐ姿が楽しめる大型水槽はまさに憧れ。2メートルを超えるものだと、その価格は少なくとも、100万円はするといいます。しかし、男性が見つけた業者は相場の3分の1程度、約30万円で格安販売していたのです。
被害を訴える男性:「(大型の水槽は)なかなか既製品もないので、特に特注となってくると(業者が)かなり少ないです。相場より安いので、だいぶ魅力的です」
購入の条件は前払い。男性は代金27万8000円を指定された「A」という個人名の口座に振り込みました。納期は約1か月。男性は水槽を置くために200万円をかけて部屋をリフォーム。水槽がぴったりとはまるように、壁に穴をあけ、届くのを待っていました。ところが・・

被害を訴える男性:「まだ届いていない状態です」

支払いからまもなく1年。居間から観賞できるはずだった水槽はありません。Aに連絡をとりますが、納品できない言い訳を並べるばかり。その後、連絡がつかなくなったといいます。
被害を訴える男性:「似たような水槽を買ったとしても(開けた穴には)隙間ができたり大きすぎたり。うーん・・もう言葉にならないです」