「家がロシア領土かウクライナ領土かなんてどうでもいい」ウクライナ兵の家族の思い

ドネツク州から夫と娘とともにリビウに避難してきたオクサナさん。現在、一軒家を複数の家族で借りて、生活していた。
ドネツクから避難 オクサナさん
「私たちはこの2つの部屋を借りています。浴室とキッチンは共有です。もう2つの家族が、別の部屋で暮らしていて、上の部屋にも避難者が住んでいます」
ロシアの支配下だったドネツク州を出るのは、命がけだったと話す。
ドネツクから避難 オクサナさん
「本当に怖かったです。なぜならば息子は兵士で、一緒に避難した家族の親戚も兵士だったので、一般の人達とは違ったんです」
息子がウクライナ兵だと知れると拘束される恐れがあるため、息子の写真を全て燃やしたという。

ドネツクから避難 オクサナさん
「『もうウクライナの領土だよ』と言われたときは本当に幸せでした。同じように避難している他の車では、抱き合ってキスする人もいました。『よく脱出できたね』と兵士たちに歓迎されました。祖国に戻れたなんて本当に幸せでした」
リビウでの避難生活も10か月になる・・・。
戦時下で物価や電気代など全てが値上がりしている中、先が見えないと不安を感じていた。

ーー戦争から1年だが、こんなに長く戦いが続くと思っていたか?
ドネツクから避難 オクサナさん
「いいえ、思っていませんでした。言葉にできないほど息子に会いたい」

オクサナさんの娘
「状況が落ち着いて、兄が帰ってくることを願っています。家がロシア領土かウクライナ領土かなんてどうでもいい。家族一緒が一番です」