■ロシア警備艦 リュックサックを回収 漂流者発見も海が荒れ見失う・・・


ホランキャスター:
船の場所は確認が取れたのですが、まだ行方がわかっていない方がいらっしゃいます。
これまで救助された方々はどんな場所で救助されたのか見ていきましょう。



・知床岬の先端付近 24日 10人を救助→全員の死亡確認
・知床岬灯台から東に約14.5キロメートル 24日 3 歳の女児救助→死亡確認
・知床半島の東側海上 28日 3人を救助→全員の死亡確認
さらにもう一つ動きがありました。
ロシアの警備艦が、27日に国後島の西の海域で救命胴衣を着用した漂流者を発見したということなのですけども、海が荒れていたためその後見失ってしまった。
あともう一つ、リュックサックを回収したということで、リュックサックからは日本人名義の銀行カードを確認しましたが、すでに救助された方のものということがわかっています。



井上キャスター:
今回はもちろん運航会社の責任が徹底的に追及されるべきですけど、もう一つは行政側で何かできたことがもっとあるのではないか。しっかりとやっていかないと業界全体に影響が及んでしまうのではないか。自治体もそうですけど。

牧嶋博子 TBS報道局解説委員:
周辺の同じことをやっている人たちが、あの会社は何か無理して海に出ることがあったっていうような証言がたくさん出ています。それで事故は起こるべくして起こったのではないかというようなことが言われるような状態であったっていうことを、何とかその前に防げなかったのかと思うのです。だから、船の船体に傷があるとか船の検査というようなものはきちんと行われているのかどうかも含めてですけれど、観光業として業として大勢の人を乗せて、責任を持って安全を管理しなければいけないものに対して、どうやってこれから行政がきちんと事前に網をかけてチェックしていくことができるのかっていうことが重要な課題になってくるのではないかなというふうに思います。このような事故はもう二度と起きて欲しくない。あの冷たい水の中にいるかもしれない人が本当に一刻も早く救出されることを本当に願っています。

井上キャスター:
今ゴールデンウィークで本当は書き入れ時だった、生業にしている方がもう大ダメージ受けてると思うのです。でもどこかで怖いなって視聴者の皆さんも思ってしまっている。
リスクはゼロにならないけど、何かやっぱルールをしっかりと安全を担保できるものを提示する。ぜひアイディアをお願いします。

東海大学 山田教授:
ルールは今までもいっぱいあったのです。それを基本的に多くの船会社は守っています。どれぐらい守っていてどれぐらい優良な船会社なのか、あるいは船なのかということが、なかなか利用者の方には理解できないのです。ルールを作った以上それをどう守っているか。これからは一般のお客様にもわかりやすいような公表の仕方というのを考えていただきたいと思います。

井上キャスター:
ルールを作るのはもちろんですがそれをチェックする体制もということですか。

東海大学 山田教授:
そうですね。しかも一般の方々に伝える手法も検討してもらいたいと思います。