2度にわたるロシアの侵攻に、ウクライナ人は翻弄されています。
2022年11月に、結婚式を挙げたばかりのユリアさん(19)は、隣国に避難していて、祖国に残る夫とは、離れ離れの生活を余儀なくされています。
さらに、9年前のロシアの侵攻の際には、両親が連れ去られ、今も行方が分かっていません。
それでも彼女は今、前に進もうとしています。

祖国を離れ隣国での避難生活… “2つ”の戦争に翻弄される人生

ウクライナの隣国、モルドバで避難生活を続けているユリアさん。

7人の大家族ですが、避難所にある3つの手狭な部屋で、肩を寄せ合って暮らしてきました。食事や生活用品のほとんどが、支援物資で賄われています。

ウクライナの大学に通っていたユリアさん。
現在も、同じ学校の授業をオンラインで受けていますが…

ユリアさん「空襲警報が鳴ったら、授業が中断します。停電したときもです」

この日は、3時間遅れで始まりました。

ユリアさんは3姉妹の長女。

姉妹が「戦争」に翻弄されるのは、2度目のことでした。