東京商工リサーチによりますと、新潟県内の女性社長率は2022年の調査で9.32%。なんと47都道府県中最下位で、しかもこの全国ワーストは“5回連続”です。

そんな新潟県で曽根社長は11年前、46歳のときに社長に就任しました。

社長自身が2人の子どもを育ててきたお母さんです。

“自分が経験してきたからこそ、従業員の立場が想像できる”。
経営者として「従業員の多様な働き方を応援したい」と心に決めているそうです。

【皆川製作所 曽根亮子社長】「私の30代のときもそうでした。主婦もしなきゃいけない、子どもも育てなければいけない、勉強もしなければいけない。仕事もっていうと…。私は『ここにいる限りは大丈夫よ』って、いろいろな働き方を本当に応援してあげたいなって。経営者としてみんなのことを応援してあげたい」

皆川製作所では、子どもの登園や習い事、体調不良などに合わせて、勤務時間を柔軟に変更できるようにしています。従業員の8割近くが女性です。

【従業員は】「子育てのアドバイスをもらったり、“働くお母さんの味方”って感じですね」

「(社長のように)自分たちもいろいろなことにチャレンジできるんだっていうような、目標みたいな存在にもなっていると思います」

女性の多い職場で働く男性従業員は…
「女性が多い職場ですけど、フレンドリーな方がいっぱいいますので、楽しい職場です」

さて!
12時を回ってお昼の時間です。この日の社長は、ランチにトーストを準備していました。バーカウンターのような、この“社長室カフェ”で、従業員やお客さんと一緒に食事をとることもよくあるそうです。
今日、隣に座っていたのは皆川製作所の部長でもある、夫の和哉さんです。

【曽根社長の夫・和哉さん(57歳)】「社長は外に出たりするよりもゆっくりするのが好きな人なんですけど…。会社に出ると、引っ張っていかなきゃならない、責任ある、でも明るく楽しくやっていこうという、そんな顔になりますよね」