3月9日に開幕するWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出場する侍ジャパンの村上宗隆選手(23)に、「侍ジャパン公認サポートキャプテン」の中居正広さん(50)がインタビューを行った。昨季、史上最年少の三冠王、さらに日本選手シーズン最多の56本塁打、プロ野球新記録となる5打席連続本塁打など数々の記録を打ち立て2年連続でセ・リーグMVPに輝いた村上も実は「緊張するタイプ」だという。
中居さん:
今回の侍ジャパン、どうですか?
村上選手:
間違いなく世界一を獲れるチームだと思いますし、メジャーリーグの方々が参加を表明していただいて、より一層、日本中が沸き上がるというか、熱が帯びると思うので楽しみです。
中居さん:
注目度が高いなっていうのは感じられますか?年齢的には(23歳で)下の方ですが、去年の活躍もあってチームを引っ張る立場だと思いますが、どうでしょう。
村上選手:
感じますね。それはスワローズでもそうですし、日の丸を背負った時も自分のパフォーマンスがいろんな面で出せればと思っています。
日本選手シーズン最多の56本塁打も生みの苦しみ・・・
中居さん:
56号、良かったですね。焦りました?
村上選手:
そうですね。13試合出ない時はシンプルに調子が悪かったので、どうしたら打てるんだろうっていうのを考えながらやっていましたね。
中居さん:
最後の最後に長い波がきましたね。
村上選手:
きましたね。だいぶ打てなかったですね。
中居さん:
あの時の引き出しっていうのは、どういう風に考えてました?
村上選手:
自分が思って、こうやって動いたら打てるって分かっているところで、体がその通りに動かないっていうのが、すごくもどかしくて。いろんなトレーニングをしても、なかなかうまく動かなかったりだとか、そういったところはありました。
中居さん:
1週間ですよね。
村上選手:
はい。ずーっと打てなかったですね。
中居さん:
メンタル的なところもあった?
村上選手:
いや、気持ちの面はないと思います。正直、僕はそんなに気持ちがどうとかなるタイプじゃないので。
中居さん:
感情の起伏が激しい方ではない?
村上選手:
打てなかったら悔しいですけど、次はどうしよう、こうしようって考えるタイプなので、それがうまくハマらなかったっていうのが、1番しんどかったです。
中居さん:
周りの期待とかを感じるわけですよね。
村上選手:
打つだろうと思われていたので、いつかは。その十何試合のうちに。僕も打てるだろうと思っていたので、それがなかなか打てずにっていうところがありました。
中居さん:
跳ね返せた自信みたいなものは?
村上選手:
最初の目標が50本あたりくらいから「王さんに並べたらいいな」くらいの気持ちだったので。
中居さん:
そこから早かったですよね。
村上選手:
55号までいって、56号打つまで、20試合くらいあったんですけど、これぐらいでいいかなと思っていた自分がいたので、そのせいもあるのかなと。低い目標を設定してしまったので、そこでバレンティン選手(元ヤクルト)の60本だったり、それを越す勢いの気持ちでいれば、もっと変わったのかなと思います。
アメリカの行き方「聞きたいです」
中居さん:
仲の良いメンバーはいますか?
村上選手:
オリンピックを一緒に戦ったメンバーだったり、スワローズで一緒にやっている選手たちだったり、ある程度顔見知りなので東京オリンピックの時よりはやりやすいかなと。
中居さん:
メジャー組はいかがですか?
村上選手:
大谷さん、ダルビッシュさんにはお会いしたことなく、「始めまして」なので、緊張します。
中居さん:
1回も会ったことない?どういう風にコミュニケーションを取りますか?
村上選手:
(取材当時は)1回もないですね。テレビの人みたいな感じです。丁寧にいこうかなっていう。
中居さん:
若い方ですからね。
村上選手:
1番若いです。野手だったら。
中居さん:
積極的にコミュニケーションは取った方がいいと思いますけど。
村上選手:
頑張ります。とれるかわからないですけど(笑)
中居さん:
気になっちゃいますよね。
村上選手:
そうですね。見たいです。バッティング練習とか。
中居さん:
バッティング練習も見たことないですか。
村上選手:
ないです。
中居さん:
(村上選手のことを)知っているのかな。大谷選手とか。
村上選手:
知らないんじゃないですか。
中居さん:
村上選手がそういう風に感じているってことは、進化したいんですね。まだ盗めるものがあるんだとか、まだまだ自分がうまくなるためには!とか思うんですか。
村上選手:
はい。そうですね。そこだらけかなと思います。
中居さん:
アメリカの行き方とかも?
村上選手:
聞きたいですね。行き方とか。
中居さん:
正直ですね。アメリカの行き方、パスポート持ってれば行けると思ってるでしょ。
村上選手:
契約の仕方とか(笑)
中居さん:
日本のチームは知ってますけど、アメリカやドミニカ共和国の選手を見ました?これ、違うなって感じますか?
村上選手:
メジャーの一流クラスがゴロゴロいるので、すげえなって思いますね。
中居さん:
あそこを倒して世界一を目指すんですよ。ワクワクの方が強いですか?
村上選手:
まだ練習も試合もやっていないんでどうなるかわからないですけど、でも凄い緊張するとは思うんですけど。
中居さん:
村上選手は緊張するタイプですか?
村上選手:
緊張しますね。
中居さん:
今までやっぱりオリンピックだとか、国際試合、日本シリーズ、初めての経験の場所はやっぱり緊張しますか。
村上選手:
しますね。緊張してる時こそ僕は何をしたらいいかとか考えながらやるっていうのを決めてやっているので、それが今年はちょっと使えるのかなという風に思っています。
小学4年で観たWBCの優勝
中居さん:
村上選手にとってWBC、自分が一番記憶に残っている場面とか試合とかシーンとかありますか?
村上選手:
やっぱりイチローさんの韓国戦の決勝センター前タイムリーっていうのは鮮明に覚えています。
中居さん:
あれって村上選手は・・・
村上選手:
小4です。
中居さん:
ダルビッシュ投手は?
村上選手:
ダルビッシュさんが最後投げていました。スライダーを空振りして。
中居さん:
あの時小学校4年生で観て「プロ野球選手になりたいな」「WBC出たいな」っていうダルビッシュ投手と一緒にやるんですよね。
村上選手:
そうですね、凄いですね。あれから十何年。
中居さん:
14年前って何歳ぐらい?
村上選手:
小学校4年生なんで、9歳ぐらい。ダルさんも14年経っているし、僕も14年経っている。だからダルさんやっぱり凄いですよね。14年経って。
中居さん:
なんだか感慨深いものがありますよね。ということは、今テレビで見てる小学校4年生の子が、今のWBCを観て「あの時の村上さんを見て・・・」っていう選手が出てくるってわけですよね。そういうのを考えた方が良さそうですね。
村上選手:
(笑)そうですね。
中居さん:
村上選手が10年後、15年後にまたWBCでやってる、今観てる子たちと一緒にやってるってことですもんね。
村上選手:
そうですね、そういう感じですよね。
中居さん:
相手も強いと思いますけども世界一目指して頑張ってもらいたいなと思います。ありがとうございました。
村上選手:
ありがとうございました。