当初の計画は「歩道2.5m 車道7.5m」だった

 神戸市は1983年に阪神電車の高架事業に伴い一帯の道路整備を決めました。2016年時点の都市計画図面では歩道が2.5m、車道は7.5mだったことがわかります。
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 ところが地元のまちづくり協議会が2018年に「歩行者の安全を最優先にしてほしい」という要望を提出し、神戸市は車道の幅を当初の計画から5mに狭めたのです。
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 市はこの決定について「地元の総意があった」と主張します。

 (神戸市都市局工務課 岡田渉担当課長)
 「特段意見がなかったことを踏まえて、神戸市としてはこの計画を最終的に了として進めました。(Q反対意見は1通もない?)細かく記録を確認していませんので断言はできませんが、大きな声はなかったというふうに聞いています」
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 しかし、上村さんら沿道の住民には市から十分な説明はなかったと反論します。

 (上村美代子さん)
 「『5mで通れるの?』って言ったら、神戸市は『問題ありません』と。じゃあ問題ない道路ができるのかなって思っていたんですよ。数字だけじゃ私らはわからないでしょ。それで出来上がったらこれやから。え、通られへんやんってなって」