大分県日田市でひと足早く春の訪れを告げるイベント「天領日田おひなまつり」が開催され、にぎわいをみせています。

2月15日から始まった大分県日田市の「天領日田おひなまつり」。豆田地区や隈地区を中心に15か所の旧家や資料館には絢爛豪華なひな人形が飾られています。このうち森菊商店では、明治38年から現代までのおひな様が並びます。町家などで多くみられる木製の箱を重ねた箱階段に展示されたひな人形。趣のある姿と柔和な表情に癒やされます。

(森菊商店・北島聖子さん)「着物の生地や肌艶とか当時のままの状態なので日田の色んなところを散歩がてら歩いてもらって見比べてもらえたらすごくうれしいです」

江戸時代のものを4千体以上、道具をおよそ4500個展示する「ひな人形ミュージアムひな御殿」。広い敷地に複数の部屋にはたくさんのお雛様が。およそ250年前から近代に至るまで、様々な姿を楽しみながら時代の変遷を感じることができます。

(訪れた人)「とてもすごいと思った。昔から知られてるのかなと」「こんなにたくさん小道具もいっぱいでとってもかわいいです」「異次元にタイムスリップしたような」「家にあるひな人形と比べることができてすごく素敵な経験ができました」

ひなまつりに合わせて市内6つの和菓子店では新作を販売するイベント「日田の茶菓」が開催されています。こちらではいちごどら焼きやラムレーズン最中、ゆず風味のくず餅など参加店の6つの和菓子とブレンド茶をそれぞれ期間限定で提供しています。

(食べた人)「あんこもすごく甘くて丁度良い甘さで楽しい雰囲気になって良かったです」

歴史情緒あふれるまちを散策しながらひと足早く春を満喫できる天領日田おひなまつり。3月31日まで開催されています。