2月22日に中国へ返還される、和歌山県のアドベンチャーワールドのジャイアントパンダ3頭が2月21日に観覧最終日を迎えました。

和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドに住むお父さんパンダの「永明」(30)とそのメスの双子、「桜浜」と「桃浜」(8)は2月22日、中国・四川省にあるパンダ繁殖研究基地へ返還されます。

2月21日は「永明」、「桃浜」を見ることができる観覧最終日ということで、お別れの挨拶をしようと朝から大勢の客が詰めかけました。

アドベンチャーワールドによりますと、永明は、1994年に来園した30歳のオスで、これまで3頭のメス「蓉浜(ようひん)」「梅梅(めいめい)」「良浜(らうひん)」をパートナーとして、「梅梅」「良浜」との間に16頭のパパとなったということです。2014年に双子パンダの「桜浜」「桃浜」が生まれた際には「現在の飼育下で自然交配し、繁殖した世界最高齢のジャイアントパンダ」となり、2020年11月22日にジャイアントパンダの赤ちゃん「楓浜(ふうひん)」が誕生した際にその記録が更新されたということです。

「桜浜」と「桃浜」はメスの双子として2014年に生まれました。アドベンチャーワールドによりますと、幼いころじゃれつき、横並びで、竹を食べる動きがシンクロする姿が見られ、成長に伴いそれぞれに体の特徴が現れ、姉の「桜浜」は耳が大きく丸顔で、妹の「桃浜」は姉に比べ耳が小さく三角形おにぎりのような輪郭になったということです。

性格は「桜浜」がマイペース、「桃浜」は好奇心旺盛で活発だということです。8歳となった現在も性格は変わらず、ここまで大きな怪我や病気をすることなく成長したとのことです。

今後、「桜浜」と「桃浜」は継続的な日中共同繁殖研究の計画に基づいて、中国でパートナーを探し繁殖を目指すということです。