前日に宮崎入りしたパドレスのダルビッシュ有(36)が16日、巨人の岡本和真(26)、大勢(23)、戸郷翔征(22)、大城卓三(30)との早速合同練習を開始した。

10時33分に練習場に現れた右腕は、日本ハムキャップをかぶり、侍ジャパンのリュックを背負いながら「おはようございます」と挨拶して会場入り。その直後に戸郷、大勢らも到着した。

ウォーミングアップを行い、岡本、大勢らのもとへ向かったダルビッシュは、侍ジャパンでブルペン捕手を務め、かつて共にバッテリーを組んだ鶴岡慎也氏(41)とキャッチボールを開始。さらに捕手の大城ともキャッチボールをしたあと、戸郷のもとへ。実際に球の握りや回転を説明しながら、WBCで“第2先発”として期待される若き右腕にレクチャー。さらに岡本、大城のバッティングを後ろからじっと見つめる場面も。

午前中の練習を終えたダルビッシュは「みんなまじめで真摯に取り組んでいるので」と戸郷らの印象を語った。また日本ハムのキャップ姿の理由を聞かれると「ファイターズはお世話になった球団でいまもお世話になっています。でもいつもこれなんで。何年も(笑)」と特に理由はないと説明した。

翌日からはWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に向け、いよいよ侍ジャパンの強化合宿がはじまり、村上宗隆(23)、佐々木朗希(21)ら沖縄キャンプ組も合流する。

25日、26日にはソフトバンクとの強化試合が組まれ、3月9日の1次ラウンド初戦の中国戦に向け、頼れる右腕が本格始動となった。