■危機管理意識はあったのか

ホラン千秋キャスター:
情報共有というものが、なされていなかったという点から考えますと、どこまで、危機管理意識というものがあったかが気になるところです。

東海大学海洋学部 山田吉彦教授:
お客様を運行する以上、全責任を会社が持って、さらに補完として他社にもお願いするということはあり得るんですが、最初から他社に任せてしまうというのを前提にしているということはあり得ません。また、携帯電話は、海上では簡単に繋がらないエリアもあるということは、海の人間では、おおよその人がわかっていることです。

井上貴博キャスター:
大半がしっかりした運営会社であると思うんですが、こういった会社がルール作りの中に組み込めるような仕組み作りは、国土交通省なのか、地域なのか、突きつけられるところだと感じます。

山田教授:
こういう危機管理意識を持った会社が運行できてしまっている。そして、このような会社が存在してしまっていることが、お客様にも伝わらないのは、改善しなければいけないと思います。

■ルールの改正については?


井上キャスター:
当日の朝の出航ルールの基準について。独断で出られないように、できないものですかね?

山田教授:
補完できるような、チェックできるような組織、仕組み作りというのは重要だと思います。