知床で不明の観光船を運航する会社の社長が、事故後初めて公の場に姿を現し、会見を行いました。
会見冒頭、2度の土下座を行い、その後、約2時間半に渡って記者からの質問などに答えました。その中で、当日の出航の判断については「海が荒れるようであれば引き返す、条件付き運航を決定した。」「最終的に出航の判断は全て私です。」などと説明しました。
その他、無線用のアンテナが破損していたことなど、当時の船との連絡手段などについても説明しています。
■知床 観光船社長会見


渡部峻キャスター:
知床遊覧船、安全管理の面で杜撰だという声が周囲から上がっていました。その中での会見でした。
--出航は誰の判断だった?
知床 観光船 桂田社長:
4月23日午前8時、豊田船長との打ち合わせで、「午後の天気が荒れる可能性があるが、10時からのクルーズは出航可能」という報告がありました。海が荒れるようであれば、引き返す“条件付き運航”を決定しました。最終的に出航の判断は全て私でございます。
--出航指示について
船長に対して船長に対して「多少 波が高くてもいかせろ」という発言をされたことは?
桂田社長:
知床が綺麗なので、どうしても見せたいので、「出れるとこまで出てくれ」としたことはあります。ただそのときは船長判断で断られました。
--「他の船が出ているのに、なぜうちは出さないのか」という発言をしたことは?
桂田社長:
ちょっと記憶にはございません。

--無線用アンテナの破損について
桂田社長:
4月23日、午前8時30分に他社の船長から「無線のアンテナが故障し屋根から外れている」と報告があり、午前9時10分頃に業者に修理を依頼した。
--KAZUⅠとのやりとりは?
桂田社長:
携帯電話や3軒並んでいる他の運航会社の無線で可能なため、出航を停止するという判断は致しませんでした。
--他の運行会社に対して事前にKAZUⅠから連絡が来る可能性があることを話したか?
桂田社長:
私はしませんでした。
--偶然 他の会社が無線をキャッチしたのか?
桂田社長:
えーと、そうなりますか…。その辺が私は分かりません。