
ChatGPTは「バレンタインに彼氏を作ることは大変ですが」と前置きした上で4つのヒントを提示。

そして「自分自身を明確にする」、「人とのコミュニケーションを拡大する」、「自分を魅力的に見せる」、「自分の意見を自信をもって話す」と細かくコメントを返しました。

●10代学生
「すごい長文で返ってくる。人に相談するよりもこっちのほうが正確な答えが返ってくるし役に立ちます」
また、こんな使い方もあるようです。

別の学生は「お母さんへの感謝の文章を考えて」と入力。すると。
●10代学生
「ちゃんとした文章、言葉選びとかがきちんとしてる」

ChatGTPからは「私が成長していくことができるのは、あなたの愛と支援があったからです。本当にありがとうございます」と返ってきました。
何十億ものWebページを学習したChatGPT 新たなビジネスも
なぜ、ChatGPTはここまで細かい返答が可能なのでしょうか?ITジャーナリストの三上洋さんに聞いてみました。

●ITジャーナリスト 三上洋さん
「何十億もあるインターネット上のWebページ。それを学習させた言語モデルをベースにしています。『て』・『に』・『を』・『は』といった日本語の微妙な表現もちゃんと返してくれる」
こうした技術を利用し、飲食店の店舗業務や集客をAIで支援する会社は、今月から新しいサービスを開始しました。

「クチコミ」サイトでは、飲食店を訪れた客が感想や評価などを書き込みますが、人手不足が常態化している店舗では「クチコミ」への返答が難しいのが現状です。そこで…
●いまチカ株式会社 伊利夫CEO
「クチコミの返答を人間の代わりにAIがするというシステムを開発しました」
例えば、こんなクチコミを番組スタッフが入力してみました

「お店の雰囲気、接客は素晴らしかったです。しかしラーメンを頼んだ際、提供が遅く感じました。麺も伸びていて残念でした」
これに対し、AIは「お客様からの評価を大変嬉しく思います。その一方で、ラーメンの提供が遅くなってしまったことをお詫び申し上げます」とクレームについても丁寧に対応したのです。

こうしたサービスについて、飲食店の人はどのように思うのでしょうか?

東京・新橋の居酒屋、根室食堂の平山徳治代表は
「現場のことで精一杯なんですよね(返答したい)気持ちはありますけれど。(AIの自動返信は)時間をある程度短縮できて、だいぶスムーズに行くんじゃないかな。すごいありがたいと思いますね」
賢さの裏返し? ChatGPTに潜む懸念
ただ、専門家はこんな懸念があると指摘します。
●ITジャーナリスト 三上洋さん
「アメリカでは試験にChatGPTが使われて合格している」
実はアメリカの一部の学校で、論文や試験にChatGPTを使い解答するという事案が発生。
そのためこの機能が禁止されているというのです。また別の問題も。

●ITジャーナリスト 三上洋さん
「ChatGPTはインターネットのテキストから答えを導き出しています。インターネット上の情報が間違っている場合にはフェイクニュースを文章として出してしまう可能性があります」
今後も進化していくAI技術。ただ、同時に正しい使い方も考えていく必要がありそうです。
(まるっと!サタデー 2023年2月11日放送より)