2021年7月、静岡県熱海市で発生した土石流災害で行方不明となっていた太田和子さんについて、熱海市は2月10日、災害死と認定しました。根拠となった骨の発見の背景には、警察の執念と地元建設業の協力がありました。
熱海市の土石流災害で行方不明となっていた太田和子さんを捜索していた警察は1月18日、熱海港の土砂仮置き場で骨の一部を発見しました。見つかった骨は長さ15cmほどで、警察の科学捜査研究所が親族から提供を受けたDNA型と照合し、太田さんの前腕部の骨と確認されました。
そして、熱海市は10日、太田和子さんを土石流災害による災害死と認定しました。土石流による死者は28人となりました。
<太田和子さんの息子 太田朋晃さん>
「本当に骨一本ですけど、ちゃんと供養してやれるなと」
<静岡県警本部長(当時)>
「必ずや見つけ出すという信念をもって」
警察は捜索に延べ2万4,000人を動員。そして、太田さんを探していたのは警察だけではありません。
<大舘建設 大舘節生社長>
「(見つかって)ともかくホッとしました」
がれきの仮置き場で捜索活動に協力した建設会社です。
<大舘建設 大舘節生社長>
「この機械でふるい分けして、ふるい分けが終わった後、捜索しているときの写真です」
災害の発生当初から捜索の現場には熱海の建設業協会に加盟する22社が入り、夜通し、土砂の撤去にあたる日もありました。大舘さんの会社が捜索した土砂は、およそ3万立方m、期間は1年に及びました。
<大舘建設 大舘節生社長>
「あした、1日終われば、捜索の土が終わるねって言ってた時に見つかったんです。みなさん使命感の中で、探さなきゃいけないという警察の熱意もありましたので、作業員がみんな理解してやってくれました」
警察と地域の連携、そして、あきらめない気持ちにより、最後の行方不明者が発見されました。しかし、なぜ28人の命が奪われたのか、原因はいまだ明らかになっていません。
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