■プロ野球 ロッテ・キャンプ(9日 沖縄県・石垣市)
3月のWBCに選出されている佐々木朗希投手(21)が、実戦形式のシート打撃(ライブBP)に打撃投手として初登板。WBC球で最速160キロをマークし、打者6人に対してストレート、スライダー、フォークと30球を投げ、安打性は2本と万全な仕上がりぶりをうかがわせた。
最初の打者・藤原恭大(22)に3球目のストレートを中前に弾き返され、安田尚憲(23)には抜けたスライダーを右前に運ばれたが、それ以外はストレートのコントロールに本人は課題に挙げるも、WBC球の感覚をじっくり確認するように投じ、4つの空振りを奪うなど安打性の当たりを許さなかった。ここまで3度のブルペン入り初めての実戦登板に「雰囲気、景色とか思い出して投げて、ブルペンとの違いを確認して収穫があった。ストレートもスライダーも投げていったら(調子が)上って行くと思う」と順調な調整具合をアピール。
WBC球には昨年11月の強化試合では順応不足でストレート、変化球ともに抜ける場面が多かったが、この日は安田がフォークに空振りして膝をつくほど態勢を崩す抜群の切れ味を見せ「強化試合の時よりもフォークが良くなった」と確かな手応えを語った。
次回登板は15日ヤクルトとの練習試合(糸満)に先発する予定、「ストレートの精度を上げ、全体的にもまとまりを見せたい」と1か月後に迫ったWBC本番に向けてピッチを上げていく。