■プロ野球 西武春季キャンプ(8日、宮崎県・日南市)

侍ジャパンの山川穂高(31)が初の屋外でのフリー打撃を行い、逆風の中で柵越え1本と不本意ながらも「(バットは)振れているので」と手ごたえをつかんだようだ。さらにシートノックでは普段とは違う三塁の守備につき、「僕今日緊張してたんですよ(笑)」と慣れていないポジションでの練習を振り返った。

この日もアーリーワークに参加した山川は、朝8時10分頃、ホテルで借りたお気に入りの電動自転車で球場に現れた。キャンプ初日から2日間雨で屋外でフリー打撃が出来ず、前日は「雨だから走るしかないじゃないですか。2日雨なんでキャンプインじゃないです(笑)」とこぼしていた。

キャンプ3日目にして晴れ模様となり、キャッチボールでは同じくWBC日本代表の源田壮亮(29)とペアを組み、WBC球で感触などを確かめた。球場では山川も大ファンのあいみょんの『君はロックを聴かない』が流れており、口ずさみながらご機嫌の様子だった。

ようやく行われた屋外でのフリー打撃では19スイングで、逆風の中左中間への柵越えを1本放った。昨季41本を放って3年ぶりの本塁打王を獲得したスラッガーは「悔しいです…」と口にし「もうちょっとホームラン見せてあげたかった。いっぱい練習しても自然には勝てないんだなと改めて感じます」と語った。

「(バットは)振れてるので、間違いないのかなと。東京ドームで打ったり、代表のキャンプに行ったときは間違いなく大丈夫であろう」と自信をみせた。

さらにシートノックでは本職の一塁ではなく三塁についた山川。その意図について「あれはですね、僕ずっとプロに入って1年目以外はほとんどファーストをやってきまして。まず慣れてるじゃないですか。慣れたところよりも慣れないところをやると、またフレッシュな気持ちで望めるので。だから僕今日緊張してたんですよ(笑)。これ面白いなと思って。10年目のキャンプで、シートノックで緊張するっていう(笑)」と久々の三塁守備を振り返った。