特集は気になる関心事を深掘りするシリーズ「深掘りNEWSDIG」。

今回のテーマは「子ども食堂」です。

「子ども食堂」とは、子どもやその保護者に温かい食事を無料または安い値段で提供する取り組みのことを言います。基本的に食材は地域の人たちの寄付や自治体の助成金などで得ていて、ボランティアのスタッフが集まり、運営しています。


県などによりますと、福島県内には、現在子ども食堂が94か所あります。このうち、およそ4割にあたる38か所は福島市にあります。

その福島市、4年前は4か所だったのでかなり増えています。なぜ増えているのかそこには取り巻く状況の変化がありました。

美味しそうな料理の数々。そして、子どもたちの笑顔がそこには広がっていました。


福島市飯坂町にある子ども食堂。
実は・・・

●いいざか子ども食堂いっしょに・横田弘明代表「普段は不動寺というお寺の法事や葬式などで使っているが、それだけではせっかくの本堂、大広間の広さがもったいないということで何かしたいという思いで始めたのが子ども食堂の始まり」

(子ども食堂の会場・不動寺)


子ども食堂があるのは1200年の歴史をつなぐ「お寺」です。副住職を務める横田さんは、去年1月から子ども食堂を始め、月に1回、子どもたちに、無料で昼ご飯を提供しています(大人300円)。

●いいざか子ども食堂いっしょに・横田弘明代表「開いてたくさんの子どもたちに足を運んでもらって、この月1楽しみにしているよ、また来月にね、なんて声をいただくと、開設してよかった、また来月もがんばろうという気持ちになっている」

ぬり絵やおもちゃなども豊富にそろえ、子どもたちが安心できる居場所づくりに努めてきました。

横田さんはさらにその先も見つめます。


●いいざか子ども食堂いっしょに・横田弘明代表「自分たちにも無理なくできる範囲で、細く長く子どもたちのためにこの場所を開くように続けていけたらなと思う」

「子どもたちのために」ー

こうした機運は、このところ高まりを見せています。


県などによりますと、福島市内の子ども食堂の数は、2018年7月時点では、わずか4か所でしたが、この4年半で38か所に増加。

飲食店やNPO法人などさまざまな団体が立ち上げています。