■プロ野球春季キャンプ 西武 (7日、宮崎県・日南市 南郷スタジアム)
朝から雨模様となった西武キャンプ2日目、朝8時15分ごろ、山川穂高(31)は宿舎から球場まで自転車で移動し練習場へ1番乗りでグランドに現われた。「おはようございます。素晴らしいね、これ。凄いっすね」と電動自転車に満足した様子。
ところが3分後に「忘れ物したんで…」とお気に入りの電動自転車に再びまたがった。そして、約10分後、大急ぎで室内練習場へ戻ってきた山川は笑顔で「電動最高!ユニホームを忘れました」と電動自転車を有効活用。
電動自転車のおかげで練習時間に遅れることなく準備した山川。バッティング練習では今年の自主トレから行っている風船を口に加え、膨らませながらバットを振る“風船トレーニング”を継続。山川は「風船を使い、腹に力を入れるというのをやった時に、これまで意識していたへその下の丹田の意識の仕方に似ていた。(バットを)構える段階に呼吸でへそ下に力を入れる感覚を持っていると全身のバランスが決まる」と話し、黙々とバットを振った。
その後は坂道で1人走り込みをし「雨だから走るしかないじゃないすか!2日間、雨なので、まだキャンプインじゃないです」と愚痴をこぼしながらも坂道と戦った。他の選手が宿舎に引き上げても約1時間残ってバッティング練習を続けていた。