■プロ野球 春季キャンプ 巨人(7日、宮崎市)

侍ジャパンに選出されている大勢投手(23)が第2クールの初日、WBCを想定してブルペンで高めへのピッチングを繰り返した。

今キャンプで4度目のブルペンで33球、捕手の高めに構えたミットに向け力強いボールを投げ込んだ。「今日はいつもより出力を上げてみようとして、上げた時に(体が)開いてしまった。実戦練習で力が入った時に開かないように単純ですが、意識していけたらと思います」と現時点での課題を挙げた。

高めに投げ込んだ意図に「WBCを想定じゃないですけど、外国人は高めの空振りする率が高い。低めの方が飛ばされているイメージがある。低めも大事な時はありますが基本は高めの方が有効と思っています。」と説明し、昨年の強化試合でのオーストラリア戦での登板でも「高めを狙った時は空振りの確率が高かった。投げる準備だけはやっておこう」と様々な場面を想定している。

この日はNPB球を使用。キャンプに入って4度のブルペンでWBC→WBC→NPB→NPBと、投げ分けており「今まで投げ分けているので」と急にボールが変わることで肩肘の負担を考慮しており、WBC球でキャッチボールするなど徐々に慣らして対応している。

昨季に比べて左足を上げる時に、右の軸足をさらに深く曲げて重心を下げてる新フォームに関しては「やっていることは去年と変わらないので、それを大袈裟にやっているだけなんで。良い感じでやっています」と”大勢節”で締め、ペナント開幕より早い大一番”WBC”に向けて順調な仕上がりぶりを見せた。