もやし「全国平均31円」歯を食いしばって優等生キープ

 工業組合もやし生産者協会の調べによりますと、私たちのお財布にとーっても優しいもやしは約30年間ほとんど値上がりすることなく、現在1袋200gで全国平均31円で販売されています。

 しかし、そんなもやしも実は歯を食いしばって優等生のポジションをキープしているのです。6.jpg

 【日本経済新聞朝刊掲載の全面広告より 2022年11月7日発刊】
 「『物価の優等生』として家計に貢献できることはわたしたちの誇りでもありました。しかし、安さばかりを追求していては、もう続けていけない状況です」

 去年末、日本経済新聞に掲載された全面広告からもやし生産者の悲痛な叫びが聞こえてきました。一体、もやしに何が起きているのか。取材班は生産現場に向かいました。
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 茨城県小美玉市にある「旭物産小美玉工場」では1日40トン・20万パックのもやしを製造しています。もやしは原料となる緑豆を35℃のお湯に5時間つけこみ発芽させ、タンクで寝かせるとわずか10日ですくすくと成長します。
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 (旭物産 林正二社長)「こちらが出荷間際のもやしです。原料が100kg、それが(約10日で)10倍の1トンになるわけです。これでもう、すばらしいもやしです」しかし。